【最初に重要な注意点】
この方法は、
カナダの銀行口座(カナダ国内の銀行)がまだ使える人向けです。
- 返金はカナダの銀行口座にしか振り込まれません。
- 日本の銀行口座には送金できません。
- カナダの口座がない人は、タックスリターンの受け取りが非常に難しくなります。
- 海外郵送をするため4−5000円ほどかかります。
口座を持っていない場合は、カナダ在住の信頼できる友人に代行してもらうなど、別途相談が必要です。
私はカナダにワーホリで滞在していて、帰国後T4(タックスリターン)をしなければいけない立場でした。
ですが、カナダの電話番号を解約してしまったため、以前登録していたCRAのアカウントにログインできず、オンライン申告ができない状況に。
正直、最初は「もう無理かも…」と諦めかけました。
ですが、調べに調べた結果、日本からでも書類を作成して海外郵送すれば、タックスリターンできる!ということがわかりました。
今回は、実際に作成・海外郵送で返金までたどり着いた方法をステップに分けて紹介します!
【目次】
- 日本からT4申告はできるの?
- 必要な書類一覧
- 書類の準備手順
- TurboTaxでT1を作る方法
- カバーレター(添え状)の書き方【例文あり】
- 封筒の準備と送り方
- カナダの住所・電話番号について
- 注意点とポイントまとめ
- 返金までの流れ
- まとめ
1. 日本からT4申告はできるの?
結論、できます!
日本にいても、カナダ歳入庁(CRA)に対して、紙の申告書(T1 General)を郵送すれば受理してもらえます。
必要なのは、正しい書類と、正しい送り方だけです。
2. 必要な書類一覧
- T4(源泉徴収票)
- T1 General(確定申告用紙)
- パスポートのコピー
- ワーホリビザのコピー
- SIN(社会保険番号)のコピー
- カナダの銀行口座情報(ダイレクトデポジット用)
- カバーレター(添え状)
3. 書類の準備手順
- T4(源泉徴収票)を手元に用意。
- TurboTax Canadaにアクセス。
- 必要事項を入力して、T1 Generalを作成。
- 完成したら、PDFで保存してプリントアウト。
- カバーレターを作成。
「ダイレクトデポジットでの返金希望」と銀行情報を書く。 - 他の必要書類(パスポート、ビザ、SINコピー)もまとめる。
- 書類を順番通りにまとめ、クリアファイルに収納。
4. 作成サイトでT1を作る方法
私が使ったのは、TurboTax Canadaです。
- 日本から直接アクセスできました(VPN不要)
- 無料プランでもT4情報を打ち込んでT1を作成できました。
- ただ有料プランのおすすめがしつこいので他サイトで作成だけするのをお勧めします。
- 作成後、T1をPDFで保存してプリントアウト。
- 最後に手書きでサインを入れました。
作成サイト
- TURBO TAX
- WEALTHSIMPLE TAX
- STUDIO TAX
5. カバーレター(添え状)の書き方【例文あり】
郵送の場合、タックスリターンの書類には、**カバーレター(添え状)**を付けて、
「なぜ郵送で申請するのか」「返金方法(ダイレクトデポジット希望)」を伝えます。
【カバーレター例文】
April 30, 2025
Canada Revenue Agency
Intake Centre
Dear Sir/Madam,
I am submitting my 2024 income tax return by mail because I am currently residing in Japan and unable to access my CRA account.
Please deposit any refund into my Canadian bank account. My banking information is as follows:
Transit Number: 01234
Institution Number: 000
Account Number: 0123456
Account Holder: name
Please find enclosed the following documents:
- T1 General Income Tax and Benefit Return
- T4 Slip(s)
- Copy of Passport
- Copy of Work Permit
- Copy of SIN confirmation
Thank you for your assistance.
Sincerely,
name
この手紙を書いておけば、カナダの銀行口座に直接返金されます。
特別な追加手続きは必要ありません!
6. 封筒の準備と送り方
- A4サイズの封筒を用意。
- 書類一式(クリアファイルごと)を封入。
- 封筒にCRA指定の送り先住所を記載。
- トラッキング付き(EMSなど)の国際郵便で発送するのが安心です。
【CRAへの送り先住所一覧】
T1申告書(タックスリターン)を紙で郵送する場合、
送るべきCRAの「Intake Centre(受付センター)」は居住していた州・地域によって異なります。
・バンクーバーなど西部エリアに住んでいた人(例:BC州、AB州など)
【送り先①:Western Canada(バンクーバー等)】
Canada Revenue Agency
Tax Centre
P.O. Box 14001, Station Main
Winnipeg MB R3C 3M3
CANADA
対象の州・地域:
- British Columbia(BC州/バンクーバー等)
- Alberta(AB州/カルガリーなど)
- Saskatchewan(SK州)
- Manitoba(MB州)など
- 【送り先②:Eastern Canada(トロント等)】
Canada Revenue Agency
Tax Centre
P.O. Box 5000, Station A
Sudbury ON P3A 5C2
CANADA
対象の州・地域:
- Ontario(ON州/トロント等)
- Quebec(QC州/モントリオール等)
- Atlantic provinces(NS, NB, PE, NLなど)
- 海外居住者(※日本から出す人も、最終居住地が東部ならこちら)
7. カナダの住所・電話番号について
T1申告書には「住所」「電話番号」を記入する必要がありますが、次の対応で問題ありません。
- 最後にカナダで住んでいた住所を書く(引っ越し済みでもOK)
- 最後に使っていたカナダの電話番号を書く(解約済みでもOK)
- もし信頼できるカナダ在住の友人がいれば、友人の住所を使うのがベスト
※CRAが書類を送付する場合に備え、連絡の取れる住所があると安心です。
8. 注意点とポイントまとめ
- カナダの銀行口座が必要(日本の口座では受け取れない)
- CRAアカウントが使えなくても紙申告で問題なし
- 銀行情報はカバーレターにしっかり記載
- T1 Generalに必ずサインをする
- 書類をクリアファイルでまとめ、丁寧に郵送
9. 返金までの流れ
- 書類がCRAに届き、審査。
- 問題なければ、カナダの銀行口座にダイレクトデポジットされます。
- 通常、発送から2〜3か月前後で着金します(※混雑時はもう少しかかることもあり)。
10. まとめ
日本に帰国後でも、カナダで働いた分のタックスリターン(T4申告)は可能です!
「CRAアカウントにログインできない」「カナダにいない」からといって諦める必要はありません。
作成サイトを使ってT1を作成し、きちんとカバーレターを添えて郵送すれば、
カナダの銀行口座にしっかり返金されます!
この記事を参考に、ぜひあなたもチャレンジしてみてください!
【最後に】
不安なことがあれば、コメントやお問い合わせフォームから気軽にどうぞ!
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